怒っている顧客たち、訴訟の可能性も
「旅行中の顧客はどうなるの?」
てるみくらぶと言う旅行会社が破産手続きの開始を決定したと言うニュースが流れました。
大きく報道されたため知っている方は多いのではないでしょうか?
てるみくらぶでは格安パッケージツアーを販売していましたが、販売が上手く行かず資金繰りが悪化した事で自己破産へと追い込まれました。
旅行会社が自己破産すると旅行中の顧客はどうなるのか気になりますよね?
てるみくらぶの海外ツアー顧客が現地でホテル代を請求されると言った影響が出ているんです。
何十万円も料金を支払しているにも関わらず、請求されたと顧客が怒っているみたい。
なぜホテル代が請求されたのか、その理由はてるみくらぶ側からホテル側に料金の支払が行われていないからとの事でした。
まさか海外旅行中に旅行会社が破産するなんて考えてもみなかったと思います。
てるみくらぶの社長からホテル、バス会社への支払が滞っていると言う発言があり、現地に行っても満足な海外ツアーができない状況のようです。
楽しみにしていた海外ツアーでこんな事が起きれば当然怒りますよね。
土地勘も無い現地にて自力で対処してくれと言われても、如何して良いか分からなくなりそうです。
訴訟も考えている顧客の方もいらっしゃるようです。
返ってくる旅行代金はほんの1%だけ…
さらに影響は旅行中の顧客だけではありません。
既に旅行代金を支払している顧客の場合、戻ってこない可能性が高いんです。
一般社団法人日本旅行業協会に加盟している旅行会社なら万が一の事があっても弁済制度にて戻ってきます。
てるみくらぶはこの協会に加盟しています。
しかしこの弁済制度は幾らでも戻ってくると言う制度ではありません。
てるみくらぶの場合はおよそ99億円もの旅行申込があり、そのうち弁済できるのは1億2千万円なんだそうです。
この弁済額ではおよそ99%戻らない計算になってしまいます。
格安海外ツアーと言っても何万円も支払していると言う方は多い事でしょう。
20万円支払していても1%では2千円しか戻ってこないんです。
余程余裕のある方でない限り、これは厳しい事ですよね?
ちなみに一般社団法人日本旅行業協会の認証申出書類送付依頼と言うページにて手続きすれば弁済制度が受けられますよ。
影響を受けた顧客の方は申請してみて下さい。
しかし案内書面の発送は6月中旬になる見込みなんだそうです。
全ての弁済手続き終了まで半年以上かかりますので、当分の間戻ってこないんです。
顧客が多すぎるために対応が困難になっているのかもしれません。
戻ってきてもわずかではありますが、このような救済制度があるのは良い事だと思いますよ。
また、クレジットカードで旅行代金を支払した顧客の方は、そのカード会社から補償が受けられることがあります。
補償があるのか無いのか分からないと言う場合はカード会社に連絡しては如何でしょう。
70人の従業員たちは解雇予定とのこと
「働いている従業員はどうなるの?」
会社の再建はもう無理と言うときは破産する事になります。
てるみくらぶでは従業員が70人から80人ほど働いていたんだそうです。
そんな状態で会社が破産すると、従業員はどうなるのか気になりますよね?
てるみくらぶの場合はこの破産が落ち着き次第、解雇の予定との事でした。
会社が破産手続きの開始を決定した後、従業員が解雇されると言うケースは多いんだそうです。
会社の破産と解雇を伝えられるわけですから、従業員の方のショックはかなり大きいのではないでしょうか。
解雇の場合も雇用保険を払っていれば失業保険はもらえる!
従業員によってはある程度会社が危ない事が分かる可能性はあります。
その時は事前に転職を考える事ができますが、急に知らされたと言う従業員では事前の準備が行えません。
解雇されると収入が無くなってしまうため生活に困ることがありました。
「会社が破産したときでも失業保険は出るの?」
会社を辞めたときに貰えるのが失業保険です。
失業保険により次の職場が見つかるまで給付金が貰えます。
しかし会社が倒産したときでも本当に貰えるのか気になりますよね?
どなたでも受け取りできるものではありませんが、会社の破産による解雇でも失業保険は貰えるんです。
失業保険を貰うにはハローワークにて手続きする事が必要です。
てるみくらぶの従業員の方が雇用保険料を支払していれば支給が受けられるでしょう。
50人内定者はまた一から就活の再開
「内定を貰っている人はどうなるの?」
てるみくらぶでは従業員70人から80人に対し、新卒内定者の方は50人ほどと言われています。
内定貰っている会社が破産した場合、どうなるのか気になりますよね?
多くの内定者が4月1日入社予定だったものの、全て取消となるんだそうです。
破産手続き開始の決定は27日だったため、わずか4日しかありません。
入社していないのですから雇用保険料も支払しておらず、失業保険は貰えない可能性が高いんです。
内定者の方は将来の計画も狂ってしまうと思います。
次の職場をまた一から探さないといけないため、体力的にも経済的にも辛い思いを感じているのではないでしょうか。