自己破産にいたった経緯
二十歳を過ぎた頃でした。
あまり男性とお付き合いをしたことのない私に彼ができました。
自宅から車で2時間程の所に住んでいる二つ上の男性。
彼はパチンコが好きでした。
2時間かけて会いに行き、デートの行先はほとんどパチンコ屋です。
私はパチンコをしないので、外で待っていたり、たまに隣にいたりふらふらしていました。
今考えると絶対につまらないデートなのに、なぜか別れたくはなかったのです。
私がパチンコをしたのは1度だけ、5000円でした。
ビギナーズラックというのでしょうか、少しだけ儲けが出たのを覚えています。
最初は彼のお金がなくなったらパチンコは終わり。
その後は食事へ行き、彼の家に泊まって翌日また2時間かけて帰るという流れでした。
ある日、出そうだけど今お金がないから1万円貸してと言われ貸しました。
でも返ってきませんでした。
催促したら嫌われてしまうかもと請求はしませんでした。
それから間もなくまた同じことがあり、それから続きました。
まだ二十歳で給料も良くなかった私はすぐに足りなくなりました。
軽い気持ちで消費者金融に行きお金を借りました。
それから約1年くらい付き合っていて、その一年で借金は増えました。
給料だけでやっていけていないのに、彼にお金を貸して
返済なんてできるわけないのです。
返すために借りる。
そんなことが続き、一年で限度額50万のカードではもう借りられなくなりました。
二枚目を作った頃突然ふられてしました。
お金は返ってきません。
私は昼間の仕事の他に、深夜のアルバイトも始めました。
まだ若いし体力もある、と思っていましたが、昼間の仕事に影響が出始めて
昼夜両方の仕事を失いました。
体を壊したのです。
パニック障害でした。
両方やっていた時は借金は減っていったのですが、無職になると一気に元の額よりも増えました。
しばらくしたら、総額300万超えの借金を背負っていました。
その時の年収が300万もいかないのにどうやって返して行くんだろう。
そう思った私は自己破産を選択しました。
自己破産の手続きについて
インターネットで調べ法テラスを知りました。
早速連絡をし、東京の弁護士さんに相談に行きました。
一番心配だったのは弁護士さんへの支払いです。
お金がなくて自己破産をするのに払えるのかとても心配でした。
一般的な方法かはわかりませんが、弁護士さんへの支払いは分割で良いことになりました。
まずはどこの会社にいくら借りているかまとめ、取り立てを止めてもらいました。
私の場合フルで働けない理由にパニック障害がありましたので、診断書も取りました。
誰にも知られたくなかったので、家族には知られないようにしてもらいました。
確か「実家に住んでいるとはいえ、家計が別で自立している」という理由をつけてもらったと記憶しています。
私の住む管轄の裁判所まで出向いてもらい、自己破産が成立しました。
自己破産を終わって感じたこと
自己破産が成立して気持ちは複雑でした。
借金が0になって楽になったのと、とてもいけないことをしてしまったのではないかと。
でもあの状態でさらに無理をしていたら、もっと体も悪くなっていたのではないかと思います。
結果良かったのかもしれません。
自己破産をすると、数年クレジットカード等が作れなくなります。
なので当然のことなのですが、現金一括の買い物しかしなくなりました。
今はクレジットカードを作れるようになり、どうしても必要だったので作りましたが
ほぼ使わないようにしています。
一度自己破産をして学びましたので、同じことは繰り返さないようにしていきたいと思います。