返しきれない借金を全て放棄する手段が自己破産です。
借金を全て帳消しにできるといったメリットがある反面、様々なデメリットも付いてくることで知られています。
例えば自己破産を行うとローンが一定の期間の間組めなくなります。
自動車ローンや住宅ローンを初めとして、教育ローンも個人名義で組むことが不可能となってしまうのです。
消費者金融業者や銀行が発行しているカードローンやクレジットカードが使えなくなることは知っているものの、あらゆるローンが組めなくなることは知らないといった方は意外に多いので注意が必要だと言えるでしょう。
では実際に自己破産をしたあとで、子供の教育ローンや養育費はどうすればいいのかというと、収入の中から計画的に貯金するほかありません。
金融事故を起こしたあとでも一定期間が経過すれば再度教育ローンを組めるようになりますが、7年から10年といった長期間組みなおせるようになるまでにはかかり、その間子供の進学を遅らせるわけにはいかないからです。
銀行の普通口座まで停められるということはありませんので、ローンで運用するのではなく単純に貯金を養育費に回していくといった方法に切り替えるようにしてみてください。
自己破産をした経験がある方は、ローンが組めなくなるのと同様に一定の職種に就けなくなってしまいます。
学歴や経歴が問われない警備員や、有資格者であれば高給が見込める金融関係の仕事に期間限定とはいえ携われません。
以前より収入が落ち込む可能性があるということなので、子供の養育費は最優先で確保するように心掛けることが大切になってくるとも言えるでしょう。
また自己破産を行って数年後に出来た子供に関しては、ある程度の年数が経過すれば教育ローンが他の人と同じように組めるようになることから、小中学生に成長するころには問題なく教育ローンが利用できるものと捉えておいてください。
高校大学と成長するにつれて我が子にかかる金銭の額は増して行きますので、ローンの制約が解除されたら即座に銀行や信用金庫などのローン相談窓口で加入申請を出すことをおすすめします。
親の借金のせいで子供に不自由な思いをさせたくないと考えているなら、まず借金を帳消しにしてから養育費の問題は後で考えるべきだと言えます。
普通に働いて借金を返済するのが最も安全で無難な方法だと言えますが、どうしても独力での返済が難しいようなら弁護士や司法書士の力を借りて破産申請を出すといいでしょう。