自己破産のペナルティは?

自己破産をするとしばらくは借入ができなくなりますが、一定の期間が経過すると、その状態は解除され、なんの影響もなくなります。
自己破産をしたあと、クレジットカードやローンの審査に通らなくなるのは、個人信用情報機関に「異動」という記録が残っているからです。
その「異動」の記録が残るのは、CICとJICCではおよそ5年間、KSCではおよそ10年間です。


自己破産後の借り入れ

クレジット会社や消費者金融では、CICとJICCにしか加盟していないことも多いため、自己破産をしてから5年が経過すればクレジットカードやカードローンの審査に通るようになることも多いです。
しかし、銀行や信用金庫は原則としてKSCに加盟しているので、銀行のカードローンやフリーローン、その他のローンの審査には10年間影響してしまうようです。

カードローン、自動車ローンなどは消費者金融や信用金庫でも提供されているサービスとなりますので、金利がやや高いことさえ我慢すれば、代用がききます。
住宅ローンなどは、銀行や信用金庫で提供されているサービスとなりますので、自己破産をしてから10年間は待たなければなりません。

しかし、自己破産をすると資産はほぼゼロとなってしまうので、どちらにしてもしばらくは住宅ローンは組めないでしょう。
住宅ローンを組むには2割程度の頭金が必要になりますし、それ以外にも諸費用などの準備金が必要になります。
3千万円のローンを組むなら、およそ800万円の準備金が必要になると言われています。
審査が組めないことは、自己破産をしてしまったことへの反省期間と、お金を貯めるための準備期間であると考えて、貯金を貯めておくようにすることがおすすめです。

自己破産で借り入れがずっと厳しくなる?

自己破産をすると借入ができなくなるのは、個人信用情報に「異動」という記録が残っているからですが、例外もあります。
それは、自己破産をして借金を踏み倒してしまった金融機関です。
借金を踏み倒してしまった金融機関では、社内記録に自己破産をしたという記録が残っていて、5年もしくは10年が経過したあとも、その記録が残り続けている場合があります。
下手をすれば、同じ金融機関では一生借り入れができなかったり、クレジットカードを作れないということになってしまいます。

しかし、金融事故を起こした人にお金を貸してはいけないという法律はないので、金融機関が貸してもよいと判断をすれば、「異動」の記録が残っていても審査に通ることがあります。
クレジットカードやローンの審査では、総合的な判断がされますので、過去に金融事故を起こしていても、それから一定の期間が経過しており、現在は安定収入があるという場合には、審査に通ることもあります。

スポンサーリンク

自己破産におすすめの法律事務所は?