自己破産のメリットとデメリットは?
自己破産とは、借金を返すあてもなく、収入もないという場合に、とられる手段のひとつといえます。
自己破産と聞くと、日々の生活に様々な制限がかかり、悪いイメージを持っている人が多くいますが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
また、自分が持ち家に住んでいる場合には、自宅を失うことになるのでしょうか。
そして、実家暮らしをしている人の場合には、親の持ち家に影響は及ばないのでしょうか。
支払い義務がなくなる
自己破産の大きなメリットは、借金の支払い義務が一切なくなるということです。
申し立てを行った時点で、裁判所から各金融機関へ書類が送付され、取り立てが規制されることになるので、この時点で取り立てが止まることになります。
クレジット会社への影響
しかし同時にデメリットも存在します。
まず一つ目にブラックリストに記録されることになります。
この記録は7年から10年たたなければ抹消されることはありません。
そのためその期間に新規の借り入れやクレジットカードを作ること、また会社によってはお金を貸しつけてくれない会社もあるでしょう。
しかしブラックリストに記載されたといっても、法律上何か制限があるわけではありません。
なかには信販、クレジット会社で取引きできる可能性もあります。
そして手続きは裁判所での手続きになります。
自宅に書類や通知が送られてくるので、指定の日時に裁判所に出向かなければなりません。
債務や財産、収入に関するすべてのことを明らかにする必要があるので、家族に隠して行うということはできないでしょう。
自己破産で実家や持ち家はどうなる?
それでは持ち家を持っている場合にはどのようになるのでしょうか。
住宅ローンがない場合には、売却されて現金化することになるので、持ち家は失われることになります。
住宅ローンが残っている場合にも、競売にかけられることになります。
競売によって売却しない場合には、自宅の任意売却をすすめることになります。
どちらにしても自宅は失われるということになります。
それでは、親の実家には何か影響が及ぶのでしょうか。
近年では晩婚化の影響で、親と同居している家庭も多いものです。
借金が膨らんでしまい、実家暮らしの状態で自己破産をすると、自分の借り入れのせいで親に悪い影響がないのか心配する人も多いでしょう。
しかし実家が競売にかかってしまったり、売却を求められたりすることはありません。
自己破産の手続きは申し立てを行う人の財産と負債を処分する手続きになるため、実家に影響が及ぶことはないでしょう。