カードローンで借り入れをしたり消費者金融から借り入れをしていた場合、定期的に返済をしなければなりません。
しかし様々な事情で返済が滞ってしまい、収入などを考慮しても返済能力がないとわかったときは、自己破産という債務整理の方法があります。
自己破産を裁判所に申請して免責が許可されれば、全ての債務を免除してもらうことができます。
債務を免除してもらえることになったら、厳しい借金の取り立てに悩むこともありませんし、生活を全てリセットしてやり直すことができます。
もちろん、自己破産が認められた場合でも、お金を貸してくれていた債権者に少しでも返済をしなければならないので、所有している財産は差し押さえられることになります。
不動産や車、預貯金などはすべて借金返済にあてられることになり、裁判所が定めた基準をこえない財産だけを手元に残すことができます。
また自己破産をしたことによって、いわゆるブラックリストに登録されることになるため、一定期間は銀行口座を開設することができなかったり、カードローンを利用することができなくなっています。
ただ、一定の期間が過ぎるとブラックリストに登録されていた内容は削除され、復権することができます。
復権した後は、以前と同じように銀行口座を作ることができますし、保険にも加入できるようになります。
健康保険や学資保険に加入することは全く問題ありませんし、契約している保険会社がブラックリストに載っているかどうかは信用調査機関に問合せをすることはないので、契約ができないということはありません。
ただ健康保険や学資保険に加入することによって、当然ながら保険料の支払いを行わなければなりません。
自己破産をした後は、債務がなくなったとはいえ、手元にまとまったお金があるわけではありませんし、生活を立て直すことが一番大切です。
そのため保険に加入することで金銭的な負担が増えることも考慮しなければありません。
また、破産申請をしたときに、すでに保険に加入している場合があります。
掛け捨て保険の場合は契約解除をしても払戻金がありませんから解約する必要はありません。
しかし積み立て保険などのように、解約することによって払戻金が20万円以上になる場合は、解約してその払戻金を債権者に配当しなければならない場合があります。
その場合は解約して払戻金を債権者に渡し、その後再び、新たに保険契約を結ぶことになります。