自己破産後は、およそ10年間はいわゆるブラックリストに載ってしまうので、住宅ローンの審査には通らなくなります。
しかし、10年が経過すれば、個人信用情報から記録が消えるので、金融機関はその情報を知ることができなくなり、審査に影響しなくなります。
年収などの属性は調べられるので、絶対に審査に通過するという保証はありませんが、少なくとも過去の自己破産が原因で審査落ちするということはなくなります。
ただし、自己破産をした時に、免責を受けた金融機関では、社内記録に残っている可能性があるので、影響してしまうこともあります。
個人信用情報には、CIC、JICC、KSCの3つがあり、このうち自己破産をした記録が10年間残るのは、KSCです。
CICとJICCでは、自己破産をした記録は5年間しか残りません。
そのため、クレジットカードなどは5年が経過すれば利用ができるようになります。
5年が経過したら、まずはクレジットカードを作成して、良好な利用実績を積んでいくようにしましょう。
ここで重要なのは、クレジットカードの支払いで延滞をしてしまったら、個人信用情報に新しく不利な記録ができてしまうということです。
絶対に延滞はしないようにして、良好なクレジットヒストリーを築いていくことを重視しましょう。
手数料の負担が大きくなりがちな分割払いやリボ払いはなるべく利用をせず、無理のない買い物をするようにして、一括払いで支払いをしていくようにするのが安全です。
住宅ローンの審査で重要になるのは、年収、勤務形態、勤続年数、年齢、個人信用情報、他社からの借入状況などです。
自己破産後10年が経過していれば、ブラックリストからは解除されているので、総合的に属性が良ければ、可決される可能性が高くなります。
頭金をたくさん用意できているほど有利になるので、自己破産後の10年間はできるだけたくさん貯金をすることを意識しておきましょう。
また、年齢が30歳の時に自己破産をした人は、40歳になるまでは住宅ローンが組めなくなります。
定年退職をする60歳になるまでにはローンを完済したいところなので、その意味でも頭金をたくさん貯めておき、完済時年齢を早める工夫をしておくべきでしょう。
賃貸マンションなどでも、マイホームと同じレベルの生活はできます。
今の時代は賃貸物件の数が余っている傾向があるので、マイホームにこだわりすぎず、自分がマイホームを購入する理由をしっかりと考えておくことも重要です。