あまり他人に知られずに進められる任意整理では、債務整理を取り扱っている法律の専門家に相談するところから始まります。

この場合の法律の専門家とは、資格を有している正規の弁護士、あるいは、債務整理も受け付けている司法書士のどちらかです。

そして、債務整理を依頼する法律事務所を決めたら、担当者にその旨を告げ、正式に書類を交わして契約します。

この法律事務所との契約手続きをもって債務整理のスタートとなるのですが、話し合いで解決する任意整理にするかどうかはケースバイケースであり、状況によっては別の債務整理を勧められる可能性があります。

法律の専門家が総合的に判断した上での提案だから、その理由をよく聞いた上で冷静に決断しましょう。

せっかく任意整理で話をまとめてもらっても、新しい返済計画で滞納してしまったら台無しです。

任意整理は、依頼人の立場で話をまとめた法律事務所を通して返済するのが基本的な流れとなっているので、くれぐれも完済までの見込みがある代案で合意させなければいけません。

もちろん、引き受けた法律の専門家は依頼人に有利になるように動き、毎月の返済金額を無理がない範囲にすることから、過払い金の返還請求まで一通りの対策を済ませてくれます。

全体的な流れとしては、法律の専門家に正式に依頼した時点で債権者からの連絡が一切なくなるので、あとは仲介しているプロと相談するだけで済みます。

つまり、任意整理に欠かせない各金融機関との交渉は全て法律の専門家が行い、依頼人は必要に応じて判断を下すだけで手続きが進んでいくのです。

新しい返済計画の立案から各金融機関への提示まで一貫して任せられるからストレスがなく、債権者も相手が法律の専門家とあっては無理強いをしてきません。

関係各位への細かな手続きも全て代行してくれるから、依頼人の視点では合意した返済計画を順守する段階まで一気に飛びます。

実質的な流れは新しい返済計画の終了までとなりますが、毎月の返済においてもやはり法律事務所が一括して受け取り、それを各金融機関の口座へ振り込む形です。

法律の専門家としても、自分たちがまとめた債務整理が途中で破綻しては困るので、完済まで責任をもって見守る事例が多く見られます。

法律事務所によって部分的な流れが異なっている場合があるため、契約前にどういった流れになるのかを確認しておきましょう。

特に、法律事務所へ支払う手数料と、その支払い方法については、契約書などの書面上で確認しておくべきです。

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