自己破産では医療費でも免除されるのか
大きな病気や怪我などで高額な医療費が発生すると支払が困難になることがありました。
中には医療費の支払のためにキャッシングやカードローンから借入すると言う方が良く見られます。
医療費が原因の借金では自己破産できないと言うイメージがありますよね。
自己破産は多額な借金を抱えてしまい、支払不能状態の時に認められる手続きです。
支払不能なら医療費が原因の借金でも自己破産ができるのです。
自己破産後は全て免除されますので、借金の支払に悩まされることはありません。
換価できる財産は差し押さえに
自己破産は無条件で免除されると言う手続きではありません。
借金を全て免除する代わりに、換価できる財産は差し押さえとなるのです。
差し押さえとなる財産は住宅や土地などの不動産、99万円超の現金、20万円超の預貯金、マイカーなど様々です。
生活必需品などは差し押さえされませんが、財産を持っている方は注意が必要です。
免責不許可事由には注意
自己破産の免責不許可事由に該当している方は注意が必要です。
支払不能状態でも該当していると自己破産が認められないことがあるのです。
免責不許可事由は浪費やギャンブルが原因の借金、株や先物が原因の借金、裁判官への偽証など様々です。
自己破産から7年以内と言う方も認められません。
ただし事情によっては裁判官が裁量により、自己破産を認めることがあります。
これを裁量免責と言いますが、必ず認められると言う保証はありません。
非免責債権には注意
自己破産には非免責債権と言うものがあります。
これは自己破産が認められても免除されない支払のことを言います。
非免責債権には住民税や固定資産税などの税金、健康保険料などの社会保険料、水道・ガス・電気などの公共料金など様々です。
どんな支払でも免除される訳ではありませんので注意して下さい。
障害認定を受ける
病気や怪我で仕事に就けなくなると、自己破産が認められてもその後の生活に困ることがありました。
そんな時は障害認定を受けると障害年金が貰えるようになります。
国民年金に加入済みの方は障害基礎年金、厚生年金に加入済みの方は障害厚生年金です。
この年金の支給により、一定の範囲でカバーすることが可能です。
しかし国民年金や厚生年金に未加入と言う方は支給が受けられません。
借金を抱えてしまい、保険料を未納していると言う方も支給が受けられないために注意が必要です。